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真慈真雄(しんじまお)

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2007/1/28~

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本物と偽物。
 私は今でこそエロ小説家なんてヤクザな人生送ってますが、昔ちょっとだけ公務員やってたことがあります。
……まあすぐにお察しがつくと思いますが、私に公務員は無理でした。_| ̄|○

 ストレス溜め込んで鬱屈していたある日、高校時代の友人たちに誘われて山本正之のライブに行きました。
 山本正之といえば、タツノコプロ往年の名作「タイムボカンシリーズ」で主題歌などを担当していた、偉大な作曲家にして歌手です。
 私もファンでしたので、楽しみにして行きました。

……素晴らしかったです。山本正之は当時既に結構な年で、白髪になっているのですが、声量も技術も全く衰えていませんでした。むしろ昔より魅力的だったぐらいです。私も友人たちも、その気迫に完全に飲まれてしまいました。
 で、そのときに「山本正之に曲をリクエストして、それをビデオで撮影する権利」というのがオークションに出まして、私はそれを落札しました。ええ、ちょっと高かったですが……。
 壇上に上がって撮影させて貰いましたが、緊張と興奮でガチガチになっていた私は、動いてアングルを変えるなどという芸当はできず、硬直していました。

 最後に山本正之と握手させて貰いました。少し骨ばった、でも力強い手でした。私の倍ぐらい生きているにも関わらず、山本正之の目はキラキラしていました。
 そのとき私が思ったのは、「ああ、これが本物のアーティストなのだな」ということでした。アーティストなんて掃いて捨てるほどいますが、本当に実力を兼ね備えた人というのは、こういう人に違いないと痛感させられました。
 同時に、「ああ、俺は単なる1ファンで、この人にとっては何でもない人間なんだよな」とも思いました。握手している私はこんなに強く感銘を受けているにもかかわらず、山本正之本人にとって私は有象無象の一人でしかないんですよね。
 いや山本正之はそんな態度は全く見せず、とてもフレンドリーに接してくれましたけど。ファンを大切にする、いい人でした。

 それから3年になりますが、私は相変わらず有象無象の一人です。エロ小説家になったけど、なんか偽物っぽい実力だし……。
 しょせん私は才能も努力も実力もない屑人間ですから、山本正之みたいな凄い人にはなれませんが、できる範囲で頑張ってみようと思います。

……思ってるだけのような気もしますが。

テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

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