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真慈真雄(しんじまお)

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  • 娘が生まれました。親バカ丸出しですが、将来美人になると思います。

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2007/1/28~

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ブログで公開する秘密の話。
 のっけから矛盾しまくったタイトルですが、執筆状況の中間報告などお伝えしようと思います。
 現在、ドリーム文庫用の最新作を鋭意執筆中です。ネトゲ全部やめたので、わりかし予定通りに進行しています(担当編集さんはハラハラしていることと思いますが)。
 いつ頃発売になるかは謎ですが、5月……ぐらいだといいなぁ。

 えー今回は私の趣味をゴリ押ししまして、私が最も愛する属性の1つを単行本にします。おかげで執筆が超楽しいです。げひひ。
 私の場合、あんまり趣味モロ出しだと売れないんですけどね……。エロの世界は、何事も程々が良いようです。

 そういや私はエロシーンを書いているときに、「機器の調整をする技師」のような気分になります。
 エロってのは濃ければ良いかというと、そうとも言えないようでして、あんまりやりすぎると逆にドン引きだったりするみたいです。
 あと、エロシーンに過度のギャグを入れたり、妙なウンチクを垂れてみたりといった、余計なものを混ぜるのも良くないようです。醒めちゃいますよね。
 そんな訳でして、あっちで一文節削り、こっちで一行書き足し、といった感じで最適なエロバランスを目指して調整しております。
 たぶんそんな印象は微塵もないと思いますが、それは……えーと、ほら、それだけ調整が自然かつ適切だということで。
 そういうことにしておいて下さい。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

ダウト。
 私はフィクション物書きですので、嘘ばっかり書いています。たまに取材した内容を小説にすることもありますが、小説で面白くない部分はカットしたりします。
 こういうことしてると、「真実は常にひとつ!」とかいう言葉が陳腐に思えて仕方がありません。そりゃ真実はひとつでしょうが、丸い卵も切りようで四角。幾らでも歪めることはできます。
 ここはひとつ、私自身の自己紹介を例に取って、事実を歪曲しまくってみましょう。
(ただし、以下に書くことは全て事実です)。

■硬派に
 真慈真雄は、大学・大学院時代に古典文学を専攻していた。
 真慈真雄が一番好きな番組は、NHKのドキュメンタリーである。
 真慈真雄は剣道と少林寺拳法、他に棒術や二刀流などを嗜む。

■軽いノリに
 真慈真雄は職業を尋ねられると、大抵「無職です」と答える。
 真慈真雄は名刺入れを持っているが、そんな具合だから名刺を渡すことは滅多にない。
 真慈真雄はコンビニ大好きっ子で、特にポプラとミニストップを愛している。

■危ない人風に
 真慈真雄は改造エアガンを複数所持している。
 真慈真雄が購入する書籍の半分は、ロリ系エロ漫画である。
 真慈真雄はコーヒーカップに植えたサボテンを「課長」と呼んで、尊敬している。

 とまあ、こんな風に「特定の情報」だけを抜き取って並べると、いとも簡単にそれっぽい人物像が作れてしまうのです。
 ちなみに実際の私は、めちゃ普通のキモオタです。ユニクロファッションと眼鏡が実にそれっぽい雰囲気ですが、ネット上では黙っていればわかりゃしません。
 真実なんてのは、こんな具合に幾らでも歪曲可能です。だからマスコミにしても噂にしても、アテにはなりません。都合のいい部分だけを抜き出せば、普通の人だって簡単に精神異常者に仕立てられますから。
 もちろん、自分自身が見聞きしたことだって、アテにはならないです。主観なんてものは、歪曲された視点そのものですから。
 とりあえず何でも、一度は疑ってみるものです。

 で、こうやって全てを疑って生きているせいか、私は一度も詐欺に引っかかったことがありませんが、友達はほとんどいません。

※これも真慈真雄の歪曲されたイメージです。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

冗談が通じない。
 ユーモア作家として名高い人に、北杜夫氏がいます。精神科のお医者さんなのに自身が鬱病という、ある意味で身体を張ったギャグなんかある人です。
 北氏は事実と脚色を織り交ぜた旅行記なんかも執筆していまして、「ユーモアはユーモアとわかるよう、それらしく書いている」と述べているのですが……この人の作品を読み始めたばかりの私は当時小学生だったので、どこまでがユーモアか判りませんでした。
 たぶん、「ドイツで買った催涙ガス拳銃を太平洋の海坊主に奪われた」とかはユーモア部分なのだろうと思いますが……(実際には帰国後、その本を読んだ警察に没収されている)。

 言葉が商売道具の私にとって、「真意が通じない」というのは立派なホラーです。主人公とヒロインがふざけて言い合っているシーンを、「険悪な関係になった」と誤解されたら困ります。
 一応、そこらへんは誤解の余地がないように、注意して描写するようにしています。ユーモアにしても、考えないとオチがわからないようなのは書かないことにしています。
 エロシーンなどは特に重要なので、描写は色々と気を遣います。体位とかは誤解のないよう、担当編集さんの助言を受けながら、わかりやすく書くのに苦労しています。

 で、これがもし「絶望先生」あたりなら、「このブログも、実は真意が通じていないのでは!?」とか言い出してオチへと突き進むのですが……。
 文章だけでそれをやると真意が通じなくなりそうですので、私はここらへんで書くのをやめてしまうのでした。

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常識だなんてそんな非常識な。
 私が嫌う言葉に「常識」というヤツがあります。理由は2つ。

 1つは常識を振りかざす人間が、大抵非常識であるということ。自分の常識と他人の常識が違うことに気づかないアレな人というのは、厄介なものです。
 この世の中に普遍的な常識など何ひとつ存在しないのに(「人を殺してはいけない」という常識だって、時と場所によっては通じないことがあるでしょうに)、自分の主張を「いやこれ常識だから」と言い張る人間には苛立ちを覚えます。

 もう1つの理由は、常識というヤツが物書きにとって邪魔になるからです。
 小説の世界は、虚構と非常識で成り立っています。現実と常識のみで書けるのは、私小説と自叙伝ぐらいなものでしょう。
 もちろん、何が常識で何が非常識か、わきまえていなければ「非常識」を描写することは無理です。いやまあ、たまに素で書くと非常識なものが書けてしまう人もいますが。

「幼女とエッチしちゃいけない」
「近親相姦はタブー」
「メイドと御主人様なんて封建的」
「セックスをするときは避妊すべきだ」
「複数の女性と性的関係を持つなんて不道徳」

 全部「常識」です。そんなことは百も承知です。
 だがそんな「常識」なんぞ、エロの悪魔に魂を売った物書きには関係ない話でして。いやむしろ、常識があるからこそ、それをぶち壊すことで作品を魅力的にできるってもんです。
 最新刊の「おしかけメイド隊2」も、ばっちり非常識な作品に仕上がっております。男の浪漫と野望を詰め込んでおきましたので、趣味の合う方はぜひ御一読下さい。

 え?「締め切りを守るのは常識」ですって?
 もちろんわきまえた上で、私は締め切りを破……いえ、仕事に関しては常識人ですとも。でないと仕事貰えなくなりますから。
 ほんとだよ? ちゃんと守るよ? いやマジでマジで。

※2007年2月現在、真慈真雄が締め切りを守った回数は 0回 です。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

あんなものは菓子屋の陰謀です。婦女子にはそれがわからんのです。
「……どうやら敵の攻勢は収まったようだな」
「もう外に出ても大丈夫ですかね、軍曹殿」
「ああ、だがそこらへんに落ちてる義理チョコに触るなよ。死ぬぞ」
「脅かさんで下さい。自分はあれが大の苦手であります」
「俺もだ。まったく、ろくでもない一日だったぜ」

 毎年この時期にはバイストンウェルに帰郷している真慈真雄です。やれやれ、この奇習は本当に何とかして欲しいものですね。
 さてさて、「おしかけメイド隊2」の発売日も間近ですが、私のとこにも献本が届きました。相変わらず、しなのゆら先生の絵は素敵です。なんでこんなに巧く描けるんだろう。やっぱりプロって凄いなぁ。
 パラパラと読み返してみると、こんなお気楽エロ小説を書くのに、あんなに苦労してるのか不思議な気分になります。毎回毎回、執筆終盤は悲惨なんですけど。
 まあともかく、良い出来に仕上がっていると思います。挿し絵による部分が非常に大きいのは、相変わらずですが。

 毎度のことながら出版部数は最重要秘密らしく、実のところは私も良く知りません。印税の金額から逆算すれば簡単に求められますが、面倒臭いんで調べないことの方が多いです。
 が、今回は興味が湧いたので、ちょっと電卓叩いて調べてみました。
 そして判明する、驚愕の真実。

私「……ま、まじっすか!?」

 いったい何に驚いたのかというと……まあそれは、またそのうちに。
 それはともかく、バレンタインデーをチョコプレゼントの日に仕立てたヤツは、我々モテない男たちに謝れ。

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第2回サボテン会議。
 友達が極端に少ない私は、今日もサボテンとお話しています。

私「ねえ課長。個人的には、ハーレム物の主人公に名前とかいらない気がするんですけど、どう思います?」
課長「……」
私「大事なのはヒロインであって、主人公じゃないですからね。例えば、ラムちゃんいなくなったら困るけど、アタル不在でも『うる星やつら』は続けられたと思うんですよ」
課長「……」
私「とはいえ、主人公に名前も性格設定もないと、それはそれで不気味ですかね。というか、小説として成り立たない気もしますが」
課長「……」
私「あ、いっそのこと、主人公は毎回『真慈真雄』という名前で統一してみたらどうでしょうか? たぶん誰も困らないと思うんですけど……」
課長「……課長」
私「え?」
課長「……主人公は全部『課長』にしなさい」
私「さてと、仕事仕事」

 最近、サボテンと心が通じ合えているような、そうでもないような、まあそんな感じです。
 ヒロインの方は毎回かなり綿密に編集さんと相談して設定していくんですが、主人公の方は10秒ぐらいで決定してしまうのが不憫です。おまけにキャラデザのラフ画すら存在してないっぽいし。
 女の子にモテモテで羨ましい歴代主人公たちですが、扱いは割とおざなりです。まあ……あれだけモテてれば、文句はないでしょう。

私「あ、そうだ。担当編集さんの本名を使……」
課長「……」
私「いや冗談、冗談ですから。だから課長、その受話器置いて下さい。ていうか今、どこに電話しようとしてました?」

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妄想じゃありません職業病です。
 原稿の方がぶっちぎりで滞っていますが、いつものことなので御安心下さい。刊行スケジュールには間に合わせますので。
 さて、近所に美味しいケーキ屋さんができました。そこらのケーキとは次元が違う美味さなので、よく通っています。
 評判のお店なので、小さな店内はお客さんだらけ。店内では職人さんと思われる若い男女と、若い女性の店員さんが3人で働いています。
 以下、モンブランとレアチーズとミルフィーユを注文しながら、私の脳内で行われた思考。

 お洒落な雰囲気の小さなケーキ屋さんか……二次元ドリーム文庫用のネタとしては悪くないんじゃないか? 店員さんはメイド服っぽくアレンジして、職人さんは……まあ、パティシエの服装って結構可愛いし、そのままでも行けるかな?
 店員さんと職人さんでヒロイン2名、後は常連客として人妻とロリの親子を……店のオーナーとしてスーツの美女とかもいいな。後はライバル店のツンデレパティシエ少女とか……。
 当然、プレイは生クリームとか泡立て器とか色々使うわけだな。裸体にデコレーションとかして。
 うーん、でもエロライトノベルというよりは、エロゲとかの方に向いてるのかも知れないな……何より、俺自身が「食い物を作る場所でエロを展開する」ことに抵抗があるし……。

 ここまで考えたところで、代金を払ってお店を出てきましたが、妄想が顔に出ていなかっただろうかと少し不安になりました。
 この後で私は家電量販店に行き、マッサージ器売場で同様の妄想を展開することとなります。
 いや、これが私の仕事ですから。そんな汚らわしいものを見る目で、私を見るな。いや見ないで下さい_| ̄|○

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

エロライトノベルの解析結果。
 昔から私は、創作関係の友人たちから「お前は打率は高いけどホームランは出ないタイプだな」と言われる人間でした。
 学生時代の担当教官からは「君は小さくまとまりすぎないようにしなさい」とも言われています。
 要するに器が小せぇ。

 あれですよ。スパロボやった時には、「命中率100%で一撃撃破確実」か「反撃がクリティカルしても撃破されない」以外は絶対に攻撃を仕掛けず、ひたすらマップ兵器で攻撃しまくっていた人間ですから(筆頭エースがブライトさんだったのが、全てを雄弁に物語っています)。
 筋金入りの小心者です。ビビリの王様。

 前置きがすっかり長くなりましたが、そんな人間ですので、日頃から小動物のように色んなものに注意を払っています。
「なんでこんな○○○が×××しちゃうだけの作品が馬鹿売れしてるんだろう」とか(ヤバ過ぎて書けません)、「これって明らかに20年前の■■■■のパクリだよね」とか(同上)、まあ内心では首を傾げているんですが、とにかく売れてる作品はマメにチェックしています。
 そして分析。くどいほどに分析し、徹底的に「なぜこれが売れるのか」ということを自分なりに考えてます。
 例えば最近売れてるハーレム路線。

■長所
・ヒロインがたくさんいるので、読者の萌え属性に該当するキャラが1人ぐらいはいる。つまりは「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」式。
・プレイのマンネリ化を避けやすい。
・男の野望のひとつ、「女の子にモテモテ」願望を満たす。

■短所
・個々のヒロインの描写が薄まる。
・キャラの個性がハーレム物の命なのに、互いのキャラが被って個性が消えてしまう。
・人間関係がややこしくなる。特にヒロイン同士の嫉妬とか。

 これはあくまでも、私個人の所見です。間違っている部分もあるとは思います。
 でもまあ、ハーレムっぽい漫画や小説(エロも非エロも)を見ていると、売れている作品は短所をうまくクリアして、長所をより伸ばしているようです。
 特にキャラの個性については、きっちりと互いの守備範囲を線引きしており、それぞれの支持層を奪い合わないようになっているものが多いです。

 私もそこらへんはなるべく気をつけるようにしてるんですが、プロット段階で修正作業をすると「うっ、ヒロイン1に委員長属性をつけると、ヒロイン2と被る! だがヒロイン2から委員長属性を取ってしまうと、同じロリ属性のヒロイン3と被る!」などという、何だかよく分からない苦悩が展開されることになります。
 このへんの調整ってのが、なかなか難しいです。全体のバランスも視野に入れないといけませんので。
 ただこのバランスも一定の法則があるので、ふと気づくと前に書いた作品とそっくりになっていたりします。

 いやまあ、そういう作業してるときが一番楽しいんですけどね。

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没プロット供養の日。
 君は知っているか!?
 ひとつの作品が世に出るとき、その影には無数の没作品が眠っていることを!
 例えるなら3億個の精子のうち、受精しそこねた2億9999万9999個の精子のように!

……とまあ、やや冷静さを失ったノリでお送りしている本日のブログですが、私の小説にも没プロットがたくさん存在しています。
 昔に比べると格段に没プロットは減りましたが、今でも「いっぺんにプロットを3本送りつける」という手法を採っているため、必ず2本の没プロットが発生しています。
 過去に没になったプロット例を、ちょっとだけ公開します。

■レズ巫女物
 エロエロな悪霊に取り憑かれてフタナリになっちゃった女の子が、巫女さんだらけの神社に下宿してお祓いを受ける話。
 お祓いと称してフタナリペニスをしごかれたり吸われたり、女の子同士のハーレムが展開される。

 これは「巫女かるてっと」の原案になった没プロットで、これを手直しして「巫女かるてっと」が生まれました。
 金髪巫女さんとか色々な要素を詰め込んでいたのですが、やや詰め込みすぎたので没になりました。

■軍服ハーレム物
 新米将校の主人公が、サドっ気の強い女上官やらドジっ子新兵少女やらクールな女捕虜やらに囲まれて苦労するハーレム物。
 戦争を扱っているので、プレイとかストーリーがややハードな展開。

……需要がニッチすぎたので没になりました。軍服少女萌えは、メイドさん萌えやら巫女さん萌えやらには勝てないのでしょうか(たぶん勝てない)。
 第三次世界大戦とか始まったらきっと軍服萌えが再燃するに違いないと、不穏な期待を抱いています。

■レズお姫様物
 淫乱なお姫様が、侍女やら街の娼婦少女やら敵国の刺客やらお姫様やらを、片っ端から食いまくるお話。
 外交も軍事も内政も、全てセックスで解決! 襲って犯して肉奴隷!

 毎回のようにレズ物のプロット書いてたんですが(女の子同士の恋愛って、見た目も美しいし背徳的だし最高だと思います)、どうも私にはそっち方面の才能が全く無いらしく、一度も採用されたことがありません。
 もう最近はすっかり諦めて、レズ物のプロットは送らないことにしています。好きなんですが……。

 ここに挙げたものは、ごく一部です。他にも「公園で少年たちに襲われる美少女プロレスラー(短編)」とか、「重火器で武装したメイドさんと車椅子のお嬢様の恋愛物」とか、当時の精神状態を疑いたくなるようなプロットも存在していますが……。
 まあ、黒歴史ということにして闇に葬っておきたいと思います。
 彼らの眠りを醒ます者に災いあれ。

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近況など
 昨年から歯の治療を延々と続けていますが、なかなか素敵に痛いです。痛み止め切れると仕事にならないときもあったりして、わりかし深刻な悩みだったりします。
 ああ、小説のキャラだったら設定に「歯はどこも悪くない」と一行書き加えるだけでいいんだけどなぁ……。ヘヴンズドアー使える人が羨ましいです。

 さて、なんだかんだで原稿のほうはじわじわと書き進めておりますが、物書きには天啓で勝負するタイプの人と、技巧で身を立てていくタイプの人がいると思うんです。
 エロ小説はリピドーの世界ですから「この小説の行方は、股間の方位磁石に聞けい!」と言い放つのが理想のような気もします。
 が、私の場合は元々の嗜好がかなり偏っているため、それはかなり早い段階で諦めました。

 過去のブログ記事を見てもらえば一目瞭然ですが(一度書いた記事は全部残してありますが、正直消したいのがたくさん……)、私はかなり理屈っぽい人間です。
 エロ小説の書き方ひとつ取っても、全ては経験からくる「俺的エロ小説の書き方」理論に基づいて執筆しています。
 職人的な物書きを目指しているんですが、なんか違うような気もします。
 過去の経験で培われたノウハウは、商売上の秘密……というと大げさですが、バラしてしまうと単純そのものなので今さら言うほどのこっちゃありません。

・各ヒロインの主要な属性は被らないようにする
・読みにくい表記は妄想の妨げになるのでやらない
・不必要な設定や、作品に登場しない裏設定は作らない

……などなど、挙げていくといっぱいあります。どれもひとつひとつは、割とどうでもいい(もしくは守らなくてもそれほど問題ない)ノウハウです。
 ですが、これがあるとないとでは、できたものの印象がまるっきり違ってきますので、私は律儀に自分ルールを守っています。
 ちなみに自分ルールは作品の売れ行きや編集さんからの指示に応じて、その都度追加や削除されていきます。

 最近追加された項目:「匂いの描写は忘れずに」
サボテン会議。
 作家が仕事で困ると、大抵は編集部に泣きつきます。が、編集部だって年中無休で仕事している訳ではありません(ほぼそれに近いような気もしますが)。
 そんなときの相談相手は、コーヒーカップに陣取ったサボテン課長(ナデシコ目サボテン科エキノプシス属)です。

私「ねえ課長、私のエロ小説には色んなものが不足してると思うんですよ」
課長「……」
私「いやほら、ここ1年ほどハーレム物ばっかりでしょ? キャラが多くて書いてて楽しいんですけど、乱交以外にアブノーマルなエロがないじゃないですか」
課長「……」
私「たまにはフタナリとかレズとか獣姦とか、ちょっと変わったカップリングのエロも書きたい訳です」
課長「……」
私「でもねえ、主人公の男の子がいますからねぇ。主人公は作者と読者と編集者の分身な訳ですから(一部誇張あり)、主人公がエッチな体験をすることが大事だと思うんです」
課長「……」
私「で、思ったんですが、主人公を犬とか馬とかに変身させれば、自動的に獣姦物でハーレムになるんじゃないかと」
課長「……」
私「ね、名案でしょう? なんか似たようなエロゲがあったような気もするけど、これは悪くないと思うんですよ」
課長「……」
私「でね……あの、聞いてます?」
課長「……」
私「なんてね。こんな多肉植物が返事する訳がないっての、ははは」
課長「……いいから普通のエロを書け」
私「うわぁ喋った!?」

 まあだいたいこんな日常です。
 獣姦ハーレム物が読みたいな、と思われた方は二次元ドリームマガジン編集部「真慈真雄に獣姦ハーレムを書かせよう」係までメールをお送り下さい。

注)そんな係は存在しません。

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