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もうだめ。死ぬ。
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真慈真雄(しんじまお)

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  • 娘が生まれました。親バカ丸出しですが、将来美人になると思います。

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2007/1/28~

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失われた10年。
私「十年一昔と言いますが、ほんとにあっという間ですね」
課長(ナデシコ目サボテン科エキノプシス属)「なんだいきなり」
私「いやだって、10年前といえば私が大学留年してた頃ですが、ついこの間のことですよ。ノストラダムスの予言がまだ現役だった頃で、自販機の缶ジュースが110円だったんです」
課長「そんな時代もあったな。どうせ次の10年もあっという間だ。4~5回繰り返せば、お前もカント寺院に埋葬される」
私「22世紀まで生きてやろうともくろんでいますよ」
課長「『しんじまお』なのにか」
私「死ぬ死ぬ言ってるヤツに限って死なないんです。絶望先生みたいに」
課長「無理しなくていいぞ」
私「遠回しに死ねと言われました」

課長「んで、なんで昔を懐かしんでいる」
私「いや、この10年でだいぶ友達と音信不通になりまして。抹茶ちゃもも先生とは、何を間違えたのか同じ出版社で再会できましたが……」
課長「世間は狭いもんだ」
私「あと、小学校からの親友のうゆにちゃん(仮名)、大学の後輩になったAZUMA、ここ見ていたら連絡下さい。実はだいぶ前からメアド紛失して連絡が取れません。たまには飯でも食おうぜ」
課長「この10年で亡くしたものは、メアドだけじゃないだろう」
私「カップ焼きそばの大盛が厳しくなって参りました。もう若くないんだなと痛感します」
課長「もう連蹴りもできないし、足刀も顔の高さまで上がらないだろう。身体能力も、とうにピークは過ぎたな」
私「いいんですよ、私のこれからの人生は、エロい小説書いていくだけですから。指と目だけ機能していれば、後はどうとでもなります」
課長「タッチタイピングの速度は、衰える気配もないな。毎日アホみたいに連打してるんだから、衰えるはずもないが」
私「エロい妄想も、衰えていませんよ。還暦過ぎてもギラギラしたエロ爺であろうことは、自信をもって保証します。変わることなくロリロリなエロ小説とか書いていることでしょう」
課長「やっぱりお前、あんまり長生きしなくていいぞ」
私「直接的に死ねと言われました……」
ウチワサボテンなら食えたのに。
私「タバコが1箱千円になるかも知れないそうですね」
課長(ナデシコ目サボテン科エキノプシス属)「お前吸わないから関係ないだろ」
私「でも、もしこれが『タバコなら税金幾らでもかけていいだろ』ってつもりなら、『有害図書に税金かけてもいいだろ』って話になりかねませんぜ」
課長「いや、ならねーだろ……」
私「どうでしょう。ただでさえ、エロに対する風当たりは厳しいですからねえ」
課長「大丈夫、価値ある作品は何があっても生き残る」
私「まじで?」
課長「お前のはダメだけどな」

私「心が痛む前振りでしたが、最近は何でもかんでも値上がりして辛い御時世です」
課長「こんなときこそ、節約を真面目に考」
私「だがしかし、私は負けぬ媚びぬ退かぬ! 値段など気にせず買う!」
課長「おいおい」
私「ぐはあ、財布に致命傷! いてえ! 懐がいてえ! なにこれ小銭しかないよ!」
課長「普通に生活してるだけで、この出費だからな……少しは懲りただろ、お前も」
私「パスタの値段が1.5倍ぐらいになってますからね、近所のスーパー。さすがに少し悩みます」
課長「悩んでるだけで結局買ってるだろ、お前」
私「確かに悩んでいるだけじゃ意味がありませんね」
課長「うん」
私「では次からは、悩まずに買うことにしましょう」
課長「根本的な解決を先送りにするな」
求)フリーダム。
私「ああ、私は自由を許されない籠の鳥……」
課長(ナデシコ目サボテン科エキノプシス属)「おいそこ、うるさいぞ。さえずるな、このチキン野郎が」
私「サボテンにチキンと呼ばれる気分というのは、なかなか複雑怪奇なものがありますね」
課長「お前それだけフリーダムに生きていて、何が不満なんだ。自由業だろうが」
私「働いている以上、一定の制約があるのは他の職業と同じですよ。私は下請けライターですから、自由なんかありゃしません」
課長「しょうがないだろ、お前の立場は弱いんだから。それに商業作家である以上、市場にそっぽ向いたものは書けんだろ」
私「向きたい! もう売り上げとか完全に無視して、フリーダムなエロ小説を書きたい!」
課長「自費出版でやれ」
私「そんな無駄なことに使う金はありません」

私「しかし、最近はハーレム小説ばっかり書いてますね、私」
課長「好きでやってるんだろ」
私「否定はしません。が、他に何か依頼来ないかなあ」
課長「ゲームのノベライズも、やってるじゃないか」
私「ノベライズをする場合、ライターは完全な黒子ですから。まあ、これはこれで非常に楽しい訳ですが……やっぱりこれは、ちょっと違うタイプの仕事なんですよね」
課長「贅沢なヤツだな。仕事が来るだけありがたいと思え」
私「何か変化が欲しいなあ。私、同じこと繰り返すのが嫌だから、この商売やってるんですが」
課長「締め切り守れないのは、同じことの繰り返しじゃないのか」
私「毎回善処してるんですけどねえ。へっへっへ」
課長「薄ら笑い浮かべとらんで、さっさと仕事を進めろ」
NHKクローズアップ現代「ランキング依存が止まらない」。
――視聴終了――

私「ふーむ」
課長(ナデシコ目サボテン科エキノプシス属)「書籍の売り上げは、ランキングに振り回されているのか」
私「本を売るためには、売り上げランキング上位にならないといけないんですね。しかしランキング上位になるためには、まず売れないといけないという……」
課長「なんか矛盾してる気もするが、これが実態なんだろうな」
私「その是非はさておき、実態とは向き合わなくちゃいけません。座り込んで現状に不満を言うだけなら、○○○○○○○にだってできます」
課長「いろんな単語が入りそうだな、その伏せ字」
私「とはいえ、私は下請けの零細ライターですから、販売戦略なんかとは無縁なんですけどね。依頼通りに仕事してるだけなので、私には何の権限もないです」
課長「それじゃあ、今まで通りに黙々と原稿書くしかないじゃないか」
私「まあ……そういうことになりますかねえ。それにほら、エロ関連はランキングより嗜好が合うかどうかの方が重要でしょう?」
課長「そうかも知れんな」
私「一番売れるのはやっぱりノーマルな嗜好の作品ですが、アブノーマルなものも需要はありますからね。書かせてもらえませんけど」
課長「商業作品である以上、採算取れないようなものはな……」

私「しかし現状は、決して暗くはないんじゃないですかね?」
課長「出版不況なのに何を言う」
私「本当の末期は、ランキングすら見向きもされなくなることですよ。ランキング次第で本が売れてるんなら、まだまだ大丈夫ですよ。将来的には知りませんが」
課長「ふむ。ところでお前、ランキング見て本を買うか?」
私「むしろ避けます。みんながいいって言うもんに、ろくなもんはねえ」
課長「本当にお前は根性曲がりだな……」
愚痴言うぞう。
私「たまには愚痴っぽいこととか、ブログに書いてみたいですねえ」
課長(ナデシコ目サボテン科エキノプシス属)「ダメだ」
私「個人のブログなんですから、たまにはいいじゃないですか」
課長「そんなの読む方の身にもなれ。どこの世界に、文才のないヘタレ物書きの湿っぽい愚痴なんぞ聞きたがる者がいるのか」
私「どんな人間だって、生きてりゃ愚痴のひとつぐらい出るでしょうに」
課長「みんな我慢してるんだから、お前も我慢しろ」
私「だが断る。俺は愚痴るぞジョジョオオオオォ!」
課長「でもお前の場合、ここには書けないような内容の愚痴になるんじゃないか。没になった企画の話とか、そうそう簡単に公表できないだろう」
私「そうですよねえ。でも言いますよ」
課長「おいおい」
私「と、思いましたが、本当に言ってしまうと大変怖いことになりそうですので、やめておきます。フリーランスにとって、信用は大事ですからね」
課長「いや、お前の場合、そういう意味ではもう何も気にしなくていいことになるが……」
私「信用ゼロかよ。じゃあ、やっぱり言いましょうか」
課長「こんだけ引っ張っておいて、言わないのも勿体つけすぎだしな。仕方ないので聞いてやろう」
私「いや、やっぱいいや、サボテンに愚痴っても無駄だし」
課長「おいちょっとそこに座れ」